蛍火の杜へ (花とゆめCOMICS)
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心に染み渡る、物語 |
春、夏、秋、冬。
それぞれの季節を舞台に流れる空気に、胸を打たれました。
緑川さんの作品は、登場人物が感情を表立って口に出すことはあまりありません。
「花唄流るる」「蛍火の杜へ」「くるくる落ち葉」「ひび、深く」
けれどどの作品も、登場人物の暖かな想いが本から自然と溢れるように流れ出てくる、
そんな印象を受けます。緑川さんの力量の賜物でしょう。
特に、「蛍火の杜へ」
表題作となっているこの作品は、素晴らしい以外の言葉で形容することができません。
ページ数を追うごとに進む2人の長い、けれど短い年月。
背の近づく後姿。深かまる親愛の情。そして、色濃くなる静かな悲しみ。
曇りのない笑顔でギンに触れた蛍に、涙が止まりませんでした。
何も言わずにページを開いてみてください。
世界が変わります。
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切ないけど優しい |
「切ないけど優しい」
これが緑川ゆきさんの作品にいつも
漂っている空気だと思います。
この本は私が緑川ゆき作品に触れるきっかけになった作品ですが、
初めて読んだときに思わず溢れた涙も、衝撃も、
そして優しさも時が経った今でも読み返す度に思い出されます。
本作は四季に分かれた4つの短編で編成されていますが、
中でも表題作の「蛍火の杜へ」はオススメであり、
緑川ゆき作品の中でも特に大好きな物語です。
詳しい内容はぜひ自分の目で確かめて頂きたいですが、
この人の作品を読んでいると1コマ1コマに意味があり
物語を形成しているんだなあとしみじみ感じます。
切ないけど、切ないだけで終わらせず最後に必ず
手を差し伸べて待っている。
どんな結果が待っていても、それが終わりではなく
次へと続く道が開いている。
読む人それぞれが何かを感じる緑川ワールドに
ぜひ一度触れてみて下さい。
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かなりせつない! |
緑川ゆきさんの作品で一番大好きです。特に蛍火の杜はかなり深い!!
言葉の一つ一つが上手に世界を表現してると思います。
互いに離れていて互いを思っているところが一番切ない感じでした。
締めが悲しいはずなのに光が沸いてくるような感じがしてすごく良かったです。
ぜひ呼んでみてください☆
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四季の空気が感じられる不思議。 |
春夏秋冬それぞれを舞台にした短編集なのですが、
ページをめくっていると、その季節の空気が感じられます。
派手さは無いですが、じんわりとした良さを感じます。
なんかこう、染みます。
語彙が少なくて上手く説明できないのがもどかしい……。
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夏の光と影 |
素晴らしいの一言につきる短編。
それまでこの人の画風が苦手で、あまり手にとってなかったが
これはあちこちで評判がよく、読んだとたんそのまま世界にはまった。
表題作は、夏祭り、社、少女の成長と青年の微妙な感情の揺れを織り交ぜながら
限りなく優しいラストへと運んでいく。
間違いなく作者の代表作。

